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「相変わらずだな、オヤジ」
「和真の足も相変わらずいい踏まれごこぢぃ」
オレはオヤジを踏んでる足に力をこめた。
「気色悪い!!」
「たんま、和真ギブ、ギブマジで気持ち良すぎて死んじまう!!」
「だまれ、この変態!!」
「ほんと二人共相変わらず仲が良いわねー」
「どこがだ!!」
オレは叫んで振り返ったそこにはいつもはいないはずの人がいた。
「母さんいつのまに帰ったんだ?」
「昨日やっと帰ってこれたの、だけど帰ってきても和真は部屋から出てこないし心配したのよ」
母さんは少し拗ねたようにそう言ってからオレに改めて挨拶をした。
「ただいま、和真」
オレはそれに笑顔で返した。
「おかえり、母さん」
『パンッ』
その時オヤジが手を叩き、オレ達の話を止めて喋りだした。
「さて、久しぶりに家族全員がそろったので何処かに皆で行こうと思うんだが和真どこがいい?」
そうオヤジが聞いてくると同時に席を立った。
「オヤジ悪いが今日は昔からの友達と約束があるんだ、だから一緒には行けない」
オレは、オヤジの目を見て力強く言った。
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