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今、オレ達はデートの真っ最中だ。しかし、他人から見ればデートをしてるようには見えないだろう。
何故かとゆうとオレが手をつなぐこともできずあげくのはてに荷物持ちをさせられているからだ。
(オレなさけねぇなぁ~、だけどせっかくのデートだ手だけでもつないで・・・)
オレは両手を見た。
(荷物持ってて両手ともふさがってるじゃねぇか~・・・。)
思わずその場に座りこんでしまった。
道の真ん中で両手に荷物を持ったまま座り込んでる男、さぞ他人から見たらみっともないことだろう。
その時、空が立ち止まってこっちに手を伸ばしてきた。
「ほら、荷物持つから、こうすれば手、つなげるでしょ」
少し顔をそらしていたがそれでもわかるくらいに空の顔は、真っ赤になっていた。
「ありがとう・・・?」
オレも空の手を取ろうと手を伸ばした瞬間
『ぐに』
「ほへ?」
頬っぺたをつねられた。
「お~き~ろ~!」
次は頭に強い衝撃が加わりそして目を開けた瞬間、腰のあたりを何かに蹴飛ばされて宙を舞っていた。
そして完全に目覚めたオレの目の前にオレが世界で一番嫌う生物がいた。
「オヤジッ!!」
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