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きずけばオレの頬はぬれていた。
「あとお前には、一番謝らなければならないな」
オレは足を止めて『空』を見た
「ごめんな・・・空、オレは、こんなかたちで逃げることしかできなかった」
そしてあふれた涙が雫となって地面に落ちた。
「自分でもわかってたんだこれは、空のためじゃなくて自分のためにやってることだって」
涙はもう止まらなかった。
「でも、オレには、たえきれなかった空がいないとゆうことが、そのなかで生きていくことがたえきれなかったんだよ!!」
オレは叫んだ
そしてオレは鳥居をくぐり神社の中に足を、
「だから、今から会いに行くよ、空」
踏み入れた。
その時、
『チリィン』
「えっ!!」
鈴の音が聞こえてきた。
オレは驚いて鈴の音が聞こえた方に視線を向けた。
その時、強い風が吹き、桜の花びらは、それと共に宙を舞った。
オレは思わず目を閉じてしまい、
その風が吹き止むと辺りに不思議なほどの静けさが残った。
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