汽笛のかぜ

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ホセは泣いていました、ただただ涙が止まりませんでした。   警官が、ホセに毛布をかけて車に乗せます。 ホセは胸が苦しくて苦しくて仕方がありませんでした。   ぷおーっ   「おや、汽笛だ。珍しいな。」 警官の一人が、相棒の警官に言います。   「多分隣街の鉄道のだろ、風がよく通る日にはたまに聞こえるっていうぜ。」   ホセは涙が止まりませんでした。   涙がとまらなくて、涙がとまらなくて、ホセは苦しくなりました。   もしも神様がいるならば、   もしも神様がいるならば、   どうか、どうかあの子を       「しあわせになってください。」       汽笛が、マヤの部屋に響きます。 その夜マヤは、しあわせな夢を見ました。   外は雪です。 しあわせな夢を見ました。           おしまい。    
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