もやし

10/27
前へ
/36ページ
次へ
「高橋、これでいい?」 あたしはテーピングを持ってきてマサトと一緒にいた友達にききました。 「ああ、巻いてあげてくんね?」 「は?!」 「頼む!な?!」 マサトが焦りながら高橋の口を塞ぎました。 「…」 「ごめん、こいつの言うこと気にしないで?」 「う、うん…でも、いいよ?巻いたげる。」 あたしは優しさのついでに、マサトに触れたいと思っていました。 怪我の巧妙だ、とか不謹慎なことを考えていたために、マサトと友達のやりとりについては考えていませんでした。 高橋はニヤニヤしながらどこかへ去っていきました。
/36ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加