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魔性…
悪魔のように人を惑わす性質。
ﾄﾞﾒｲﾝ…
他人には明かさない心の領域。
美人の産地と謳われる街で生まれ、育った。
肌が弱く紫外線に当たることはﾀﾌﾞｰとして育てられたために、もやしっ子である。
芸術に触れて育てられ、感性は鋭く、敏感だ。
自分の心を表現するにも抽象的で遠まわし。
人に心を開いたことがない。
それが人に誤解を招くのか、あたしはいつしか¨魔性¨と言われていた。
迷惑だった。
人を惑わした覚えなんてなかったのだから。
でも今ならわかる。
¨魔性¨とは無意識にも発揮される、ということが。
人間は翳りの中に魅力を感じてしまうということが。
あたしはそれを知っていて、無意識に利用していた。
そんなあたしの半世。
今は…ただの病人ですが。
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