もやし

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「…じゃあ俺、待ってるよ。アムのこと…」 太陽は沈み、人影もない暗がりの校舎裏。 あたしは感動したように瞳を潤ませて涙を拭う動作をしました。 彼はあたしを抱き締めました。 予定通りでした。 彼にあたしを留めておくことに成功したのです。 俯くあたしはきっと、笑っていました。 彼はあたしのそばにいてくれるんだ、と。
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