Chap1.ホットケーキ

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「ただいま…。」   昨夜、仕事が終わり、家に帰り着いたのは夜の11時を過ぎた頃だった。 ここ二~三ヶ月はずっとこの調子で、事に一ヶ月ほど前からは初めて任された大きな仕事の詰めの作業に追われ、身も心もくたくたになって帰宅する毎日が続いており、この日も例外ではなかった。   「おかえり!今日も遅かったね、お疲れ様。」   出迎えてくれたのは彼女。 オレたちは同棲中で、一緒に生活を共有し始めてもう八ヶ月くらいになる。   「ご飯用意してあるから一緒に食べよ!」   「え?もしかしてオレが帰ってくるまで待ってたの?」   「まぁ、ね。」   「今日も遅くなるから先に食べててくれってメールしただろ?」   「いーからいーから!さ、早く食べよ!あたし、お腹空いちゃったぁ~。」   「あぁ、うん…」   (いつもは連絡しとけば先に食べてるのに…。なんかテンションも高いような…?)   オレは彼女の様子に妙な違和感を覚えながらも、二人での遅い夕の食卓に腰を下ろした。
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