時雨旅立つ

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山さんの地図を頼りに進むこと20里。 そこは山の中、いかにも古そうな寺があった。   不意に後ろから何者かが話しかけて来た。 阿厳「ワシの名は阿厳(あごん)、寺の和尚じゃ、お主、何のようでここに来た?。」 大吾は驚いた。阿厳の気配すら感じる事ができなかったからだ。 阿厳「お主が腰に掛けているのは時雨ではないか。…そうかお主は時雨に選ばれたのだな。まあ着いて来なさい。」 大吾はただ黙って阿厳に着いて行った。 阿厳「では、時雨について話そう。」
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