十年の月日を越えて…

4/6
24人が本棚に入れています
本棚に追加
/38ページ
入学式から数ヶ月前~ 神宮は高校見学で弥生高校に来ていた。弥生高校のグラウンドでは野球部の人らしき人が一人で練習をしていた。 すると、神宮のもとに白球が転がってきた。 『ごめーん!取ってくれ!』 と、グラブを上げて神宮に手を振っている。神宮は白球を握りしめた。 神宮『野球ボールかぁ…十年振りかなぁ~!』 すると、神宮は白球をグラブに向かって投げ返した。 『ビュー!!』 白球は男のグラブをかすめて遥か遠くの空に飛んでいった。 神宮『コントロール悪いな~!すいませ~ん!』 と、軽く謝ると男は神宮に話しかける。 男『お前、かなり良い肩してるな!おっと、紹介がまだだったな!俺は大須誠だ!一応だが弥生高校野球部で4番で一塁手をやっている!』 神宮『そうなんですか~!じゃあ、さようなら~!』 大須『ちょっと待て!!何歳だ?野球経験はあるのか?』 神宮『一応、十六才ですけど……!野球は六才までやっていました!』 大須『六才って……!まぁ、気が向いたら野球部に来てくれないかな?』 神宮『でも、野球は興味ないですし……』 大須『お前、負けず嫌いか?』 神宮『えぇ!まぁ~そう言われるとそうですね!』 大須『じゃあ、野球で勝負しないか?』
/38ページ

最初のコメントを投稿しよう!