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白い空間に悠然と立つ齋の祖父。
齋にそっと近づき話しかける。
「初めまして‥だな。‥名前は?」
初めて見る祖父の姿。
嬉しいような‥哀しいような複雑な感情が齋の心に入り交じる。
「‥‥齋‥」
初めての存在に対する接し方に困り、素っ気なく答える齋。
「齋か‥覚えておこう。だが、その名前は捨てろ‥ここに名前は必要ないんだ‥‥何も必要ない」
「うん‥」
理解し難い話。
だが齋は全てを受け入れる。
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