1.始まり

5/13
22人が本棚に入れています
本棚に追加
/223ページ
白い空間に悠然と立つ齋の祖父。 齋にそっと近づき話しかける。 「初めまして‥だな。‥名前は?」 初めて見る祖父の姿。 嬉しいような‥哀しいような複雑な感情が齋の心に入り交じる。   「‥‥齋‥」 初めての存在に対する接し方に困り、素っ気なく答える齋。 「齋か‥覚えておこう。だが、その名前は捨てろ‥ここに名前は必要ないんだ‥‥何も必要ない」 「うん‥」 理解し難い話。 だが齋は全てを受け入れる。
/223ページ

最初のコメントを投稿しよう!