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愛しき君へ
愛しさに瞳を閉じて
君を想う。
言葉に出来ない君への心。
呟きかけて、唇を噛み締める。
思わず、泣きそうな笑顔になったね。
“どうしたの？”
僕を見つめて君が呟く。
とても、心配した瞳で、
ほんの少し、小首を傾げる仕草。
愛おしいと心が騒いだ。
伸ばしかけた手の平を
グッと握って、こらえたよ。
そうしないと抱き寄せて、
きつく抱き締めてしまうから…。
今はまだ、何も知らない
君の心に
僕の心を重ねてしまいそうで、
触れる事さえ、恐いんだ。
汚したくない。
今は、まだ、守りたいと思うから、
言えない。
君を想う心。
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