証拠を見つけろ

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ロックマンとブルースはエレキマンのいる発電所に向かった。 「なかなか遠いからな。あいつのいる発電所は」 「ブルース。ブルースシールドが戻って来て良かったね」 「これからは俺も気をつける。エレキマンが相手か‥」 「ブルース‥エレキマンとよく話してたよね」 「まぁな。あいつは負けず嫌いだ。チェスで俺に負けたら俺の攻め方を覚えて次の日には戦略を変える」 「知能的な戦いが得意だね?」 「そうだな、今回の停電。奴がした可能性は極めて高い。理由は分からないが‥」 「夜までには停電を直さないと‥ただでさえ村中が困ってるし」 「この崖を登ったら近道になる。登れるか?」 「登れるさ」 二人は崖を登って行った。 登りきると大きな発電所が見えた。 「あれだ。エレキマンがいる発電所は。あいつは本来、発電用の原子炉を制御している。大きな使命だ。ミスなんかしてみろ。村中の電気が付かないようになる」 「大変だね。でも、エレキマンがしたかは分からないよ。ワイリーがしたかもしれないし‥‥」 「それも一理あるな。だが、ワイリーがエレキマンを改造して発電所の電気を狂わせたと言う可能性もある」 「エレキマンはカットマンのローリングカッターを嫌ってたね」 「あいつはチタン製の物やゴム製品などを嫌っていたな」 「よし。弱点も分かってるんだ。必ずエレキマンの暴走を止めるぞ」 「エレキマンが暴走してるかは分からないが‥発電所に急ぐか」 二人が発電所に行っている途中、エレキマンは発電所の最上階で辺りを監視していた。 そして二人を見つけた。 「兄上、来ましたか。さぁ、私達のチェスの始まりですよ。まずは私のポーンが兄上達を待っていますよ」 エレキマンはこの戦いをチェスと一緒にしていた。 ポーン(チェスでは下級兵。ここでは弱い暴走ロボット)達が二人を襲うのはどうやらエレキマンの作戦である。 二人は発電所の中に入った。 「入ったのはいいけど‥‥階段かエレベーターは無いの?」 「エレベーターはあったんだが‥‥エレキマンめ。サンダービームで破壊しやがったか。エレベーターのスイッチを押しても起動しない」 「どうやって行けば‥」 「道はあるみたいだな。入口から右を見ろ」 「小さな足場に何かいる」 「ここしか道は無いな。あれは‥俺も分からん」 小さな足場には鋭利なロボットが動き回っていた。image=178955135.jpg
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