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午前11時
三人は研究所に帰って来た。
「博士がいないな」
ピンポーン
「誰かが来たよ」
「はーい」
ロールは家のドアを開けた。
すると体が石で出来ているロボットが尋ねて来た。
「貴方は‥」
「俺はストーンマン。ガッツが破壊されたと聞いてよ‥参りに来たんだ」
「そうなんですか。まぁ、上がって下さい。E缶でも出しますから」
「それではお言葉に甘えて上がらしてもらうよ」
ストーンマンは研究所に上がった。
「ストーンマン」
「ブルース君。ガッツを処理したのか」
「暴走ロボットを処理する事が俺の使命だ。ストーンマン。もし、お前が暴走したガッツマンを見たらどうする?」
「‥‥ためらってしまうな」
「まぁ、そうだろうな。お前にとってはガッツマンは無二の親友。ためらうのも無理ないか」
「ストーンマンさん。冷凍E缶です」
ロールはストーンマンに冷え切ったE缶を渡した。
「ありがとう。冷え切ってるE缶か。ガッツも好きだったな」
「ストーンマン。ガッツマンを破壊してしまった事、恨んでる?」
ロックマンはストーンマンに問いた。
「恨んでなんか無いよ。仕方の無い事だからな。‥‥なぁ、ガッツ達の墓石、俺が作っていいか?」
「うん!弟達も良い墓で眠ってほしいし」
ロックマンは弟達が死んでしまったと言う事実は受け止めたくなかったが、現実逃避をしても何も見つからないぞ、とブルースに言われてた事が多かったのでロックマンは現実を受け止めストーンマンと握手をした。
「僕も手伝うよ!ストーンマン」
「ああ。ついでに金はいらん。ライト博士には色々お世話になってるからな。俺も」
「あたしも手伝うわ」
「しょうがない。ストーンマン。俺も付き合うぜ」
「色々とすまんな。まぁ、チャージマンに墓石を持ってくるよう連絡するからそれまではゆっくりしてくれや」
「俺は10時の「ニュース・テン」でも見るか」
「ねぇ、ストーンマンさん。どんな墓石にするの?」
「あ、そうだった。この雑誌で決めてくれ」
「俺は何でもいいぜ。ロック、ロール。お前達が決めてくれ」
ブルースはテレビを点けた。
「弟達がゆっくり眠れる物がいいな」
「決まったら俺に言ってくれ。チャージマンに連絡するから」
「博士!!」
テレビ番組の大半はライト博士が捕まった映像だったのだ。
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