犯人

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「午前9時16分!トーマス・ライト博士が署に連行されました。暴走ロボットのほとんどはライト博士のロボットであり、ロボットを暴走させる装置等を他のロボットにも装着させたと言う疑いが持たれています」 「何で!?」 「博士はロボット達を暴走なんかさせてないわよ」 「犯人はワイリー博士だが‥姿すら見ていない。一体どこに姿をくらましやがったんだ」 「予定変更だな。墓石創りは後にするか。チャージマンに連絡する」 「どうするの?ストーンマン」 「あいつに乗せてもらうんだよ。後ろに客車を連結させるんだよ」 ガチャ 「はい。こちら、何でも物質運送です」 「チャージマンはいますか。代わってほしいのですが」 「はい、ただいま代えます」 「はい、お電話代わりました」 「チャージマン!今すぐ客車を君の後ろに連結させてライト博士研究所前に来てくれ」 「ストーンマンか!?まーたワシをこき使うつもりか!?ったく、最近の若いもんは‥‥」 「速く来てくれ!」 「分かった!分かった!今すぐ行くって」 チャージマンは電話を切り出発の準備をした。 「チャージマン。どこ行くんだ?」 仕事仲間が言った。 「ライト博士の研究所前だ。ったく、ワシを走らせるなよ!小型客車を一台持ってきてくれ」 「はいよ」 仕事仲間は小型客車を持ってきた。 「ふぅ‥‥ひとっ走りするか」 ポッポー!! 汽笛を上げチャージマンは道を駆け抜けた。 「ストーンマン。ライト博士はロボットを暴走なんかさせないよ!」 「ライト博士は世界平和を望んでるんだ。そんな事しないのは分かってる」 「研究所の鍵は閉めといたわ」 シュッ、シュッ、シュッ、シュッ、シュッ 「なんだ?」 「来たか」 「ストーンマン!年寄りをこき使うな!こっからだと近いだろうが!」 「すまんよ」 「まぁいい!‥で、どこ行くんだ?」 「ニューヨーク警察署だ。博士がいる場所だ」 「ちょっくら遠いが、いいか」 「いいよ」 「速く行こうよ!」 「かわいいお姉ちゃん!せかすなって」 「あたし、かわいいかしら!?」 「お嬢ちゃんかわいいよ」 「チャージマン。急いでくれ」 ストーンマンが言った。 「分かったって。ジョークだって!」 ポッポー!! 汽笛を上げニューヨーク警察署に向かうロックマン達であった。
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