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「んーっ、よく寝たあ……の、かな?」
気持ちよく背伸びをすると、ぱちりと目を開いた。
「え……」
ぱちぱちと瞬きをしたが、目から入ってくる情報が変わることなど無かった。
視界を埋め尽くしているのは、しろ。
右を向く、しろ。うしろ、しろ。左側、しろ。
上も、どこが天井なのか解らないくらい、しろ。足元も例に漏れず、どこまでも、しろ。
白と言うほどキツくなく、それでいて混じりけのない、しろい空間。
もちろん、見覚えなど無かった。
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