まっしろの、ゆめ

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 両手でゆっくりと開くと、暗闇に慣れていた目を画面の光が刺すように目を眩ましたが、少しすると文字も見えるくらいに慣れた。 「23時、50分……」  デジタル時計の下には、新着Eメール1件、の文字。  眠たい目をこすりながら、中央のボタンを押した。 「あー、直ちゃんからだ」 『寝てる? 忘れてるかもしれないけど、英語の課題は明日までよ。0時までは起きてるつもりだから、起きてたら連絡して』  ボーっと2、3回読み返すと急に頭がすっきりしてきた。
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