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「あら、気持ち良さそうなまくらね」
ぱっぱっと手を降って水気を飛ばしたが、やはり濡れていてとてもまくらは触れそうにない。
触れないのを残念そうに、手をまたキャベツに戻すのだった。
「姉さんにお礼の手紙を書いときなさいよ? ああ、そう言えば絵はがきは入ってなかったの?」
「あっ、見てなかった」
ちょっと待って~、とスリッパをパタパタ言わせて階段に戻った。
手で探った大きな箱の中には、小さな紙切れしかなかった。
「うん?」
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