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どうやら相手は叔母さんのようだ。
はーい、と返事をすると再び階段を降りた。
「はい、花南です」
『もしもし花南? 久しぶりねえ』
叔母さんの陽気な声が耳元ではじける。
お母さんより4つ上の叔母さんのほうが若々しいのは昔からの活発な性格のせいだろう。
『今インドにいるのよ。そっちも元気にしてるみたいね?』
「うん。……あ、お土産ありがとうございました」
声しか聞こえないのにお辞儀をして、可愛いまくらだね、と言おうとした時だ。
『えっ?』
叔母さんは抜けたような声をあげた。
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