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普段の姿とは、
『ねぇ向日葵~。遊びに行かない?俺やっと休み取れたんだよ~』
…。
これだ。
大型犬が尻尾を振りに降ってまとわりついてくる感じだ。
他のみんなとも打ち解けてはいるが、私には特にワガママや甘えが目立つ。
仕事の時の真剣な表情が時々夢なんじゃないかと思えてくる。
『なぁ向日葵ってば』
『わぁ!?きゅ、急に顔を出すな///』
なんで慌ててしまったのかはわからないが、恥ずかしい反応をしてしまった。
『へ?急にじゃねぇよ。さっきから見てたっての。全く反応しねぇんだもん』
プクッと顔を膨らませ、不満を表した。
まったく、子供っぽいんだから。
『で?遊び行ってくれんの?』
期待大きく再度聞いてきた。
『行くかバカ。私の皆勤賞を無くす気か』
『え~!?行こうよ、じっちゃんには俺から頼むからさ』
そう、この大型犬の祖父がこの学校の理事長なのだ。
だから都合をつける、と言っている。
こういう誘いは初めてではない。
しかしその度に私は
『阿呆。そんな事が罷り(まかり)通ってたまるか。真面目に通っている人が馬鹿みたいじゃないか』
『う~』
未練がましく唸る(うなる)菫。
『~。わかったよ、放課後な、放課後』
『聞こえたのか?』
座り込んでいた菫が
『ぃぃよぉっしゃぁ!!』
力いっぱい飛び上がった。
やっぱりホントは人間じゃなくて犬なんじゃないのか?
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