蒼き刀身

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『気を付けろ!ソイツ人の心を読むぜ!』 なるほど…なおさら不味いな…どうする?   ━我欲スルハ黒キ剣━ 突然不気味な声が響く。 それは空から…見上げれば男の前に光る紋章のような…いや、マンガによく登場する魔方陣の様な物が浮かび上がる。 『ダークセイバー!』 男の声が響き渡る! 刹那通り魔の足元と俺の前に浮かび上がる魔方陣に酷似した魔方陣が現れ、そして一際輝きを放った後魔方陣が黒い剣を噴出する! なぜ俺の前に…?     そうか! 『使え!』 空の魔法使いが叫ぶ! 通り魔の足元から噴出する剣!それを難なくかわす! だがそれはフェイク! 『具現!』 黒い剣が噴出を止める。 それを掴み頭に思い描くイメージ、一番効率の良いのは! 『はあぁぁぁぁぁぁっ!』 飛んでかわした通り魔に向けて斜め上からの袈裟斬り! 『ぬぅ!?』 手に伝わる肉を切り裂く感触!決まったか!? 通り魔は血を吹き上げながら数歩下がる。 『は…ハッハッハ…楽しませてくれるで…俺は萬田…萬田寛次郎や…おまえらの顔覚えたで…。』 寛次郎と名乗った男は地面に溶けるように崩れ…そして消えた。
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