~~再会のきざし 上~~

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SIDE:? 「「……………」」 青髪の二人が武器を持って対峙する 一人は青年 白を基調とした服に身を包み、木でできた両手剣を正眼に構える 一人は少女 同じく白を基調とした服に身を包み、木でできた短剣を逆手に持って構えた 「「―――っ!」」 動きだすのはほぼ同じ だが、青年の方が若干速く、先に剣を振るった 「っ!」 少女は短剣で軽く受け流すとそのまま青年に体当たりを喰らわせる 苦悶の表情を浮かべた青年は後方に少し吹き飛ぶがすぐ様剣を横に薙いで反撃する 少女は避けきれずそれを短剣で防御するが威力と質量の違いで体勢を崩してしまう 横にたたら踏んでいるうちに少女の首に剣の切っ先を突き付けられてしまった 「……むぅ、参りました~」 少女は短剣を捨て、両手を上げて降参のポーズをとった 「これで俺は12勝8敗16分けだね♪」 青年は肩で剣をトントンと叩きながら笑みを浮かべた 「む!明らかに質量と威力が違いすぎるんだよ!!」 「負けたソラが言っても負け惜しみにしか聞こえないよ?」 「うるさーい!!」 青年、カイはソラと呼んだ少女の叫びに苦笑いを浮かべた カイとソラ 二人は今、召喚術師の組織である『紅の結晶』に所属していた
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