2285人が本棚に入れています
本棚に追加
二人が紅の結晶に入ったには理由がある
それはまた今度語りましょう…
閑話休題
「あーあ!あっけなく負けちゃった」
ソラは捨てた短剣を拾い上げ口先を尖らせながら愚痴る
「あそこの体当たりが悪いと思ったよ?確かにあれなら相手の体勢を崩せるけど自分も崩れるし」
「そこなんだよ~~。何で体当たりなんかしちゃったんだろう?」
「俺が解るわけないよ…」
カイはソラの疑問に溜息を吐きながら答えた
「見つけたぁ!!カイ、ソラ!!!」
ビクゥッ!!
すると、突然として練習場に燐とした声が響き、二人は同時に驚きながら肩を震わせた
「あ~ん~た~た~ちぃ!指定した課題まだ終わってないでしょ!?こんな所で油売って!!!」
彼女の名前はエリサ=クリステル
紅の結晶の召喚師であって二人の姉貴分だ
「もうすぐ正式な召喚師になるための試験も控えてるのに何やってんの!?」
あまりの剣幕にカイは怯えつつ言葉を発する
「いや、もうすぐ試験だからそのために身体を鍛えようと―」
「そうそう!!」
「問題無用!!にゃんボム!!!」
エリサは二人の言葉を一刀両断すると赤く光る石に魔力を込める
赤い光が周りを埋め尽くし、その光が消えた時にはエリサの隣に爆弾が浮いていた
文字通り爆弾が…
爆弾にはなぜか猫の顔が描かれており爆弾でなければ可愛い筈だろう
だが、今は二人を完全に顔を青くなるほど怯えさせていた
「ほーら、逃げないと爆破するわよ~♪」
「「ヒィィィイイッ!!」」
二人は一目散に逃げ出す
だが……
「遅いわよ♪」
エリサの隣にいたにゃんボムは物凄い速さで二人に回り込み
ちゅどーん♪
爆発した
「ふふ、爆殺?♪」
あとにはエリサの黒い笑いだけが残った
最初のコメントを投稿しよう!