~~再会のきざし 上~~

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「試験の内容は護衛獣の召喚と課題の達成でいいんだな?」 紅の結晶には2通りの試験がある 一つは今言ったように自分の護衛獣を召喚し、ともに課題をクリアすること 課題の内容は大体が組織が用意した魔物(モンスター)の駆逐だ そしてもう一つは召喚についての知識等を試す筆記試験 大体の召喚師を目指す者はこれを受ける エリサとスイもしかりだ なぜならば前者は課題での危険性が高く、護衛獣の召喚に失敗すると召喚師になる権利を剥奪されるからだ 「失敗すれば召喚師になる権利を剥奪するが依存はないな?」 「「はい!!」」 けれど、2人はこれを選んだ なぜならば2人とも勉強は苦手だからである 長い時間をかければ確かに合格できるかもしれない だが、2人には直ぐにでも合格し達成したい願いがあった 今から約10年前 初めて自分達にやさしくしてくれた大切な人を探しに行くために… だからこそ2人はこの試験に望んだのだ 一分一秒でも速く会うために! 「では、自分達が契約に使う石を選び、自分の護衛獣となるものを召喚しろ」 2人は首からぶら下げられていた石を外し互いを見合って頷く 最初の召喚の時に必ず使おうと心に決めていた石 再会のお守りとしてはなみ離さず持ち続けた思い出の石だ 2人はもう一度頷くと呪文を唱えて魔力を石へと注ぎ込み始めた
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