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『古き英知の下に我願う。我が名はカイ(ソラ)。
誓約の名の下に今ここに汝と契約をかわさん!!』
刹那、2人の魔力が爆ぜて部屋に青の光と紫の光が充満する
ドオォン!!
のちに轟音が響き、だんだんと光が治まってきた
「「…………」」
緊張した顔で光の中心点を見続ける2人
「ゲホッ!ゲホッゲホッ!!んだよ!ここは!?」
「………ここ……どこ?」
光の中から聞こえてきた二つの声に2人はホッ、と安堵の息を吐く
完全に光が治まり、視界が了解になるとそこには2人の子供がいた
「「えっ……?」」
2人の子供が…
「おいコラ!てめぇが俺様を召喚したんだろうが!?
さっさと送還しやがれ!!」
銀色に輝く銀髪を軽く眼が隠れるくらいまで伸ばした少年は、紅の眼(まなこ)に怒気を孕んだ状態でソラへと詰め寄る
「えっ!?ちょっと待ってよ!」
ソラはそんな少年にたじろぎながらも自分側に引き寄せ小声で話す
[ちょっと今ボク達試験中なんだよ、この試験が終わったらちゃんと話し聞いてあげるから今は協力して!]
「あぁ!?何で俺様がてめぇなんかに協力しなきゃなんねぇんだよ!?」
[お願い!何か奢ってあげるから!]
ピク…
非協力的だった少年がソラの言葉に反応を示す
「………酒だ」
「へっ?」
少年がボソッと言ったのでソラはきちんと聞く事ができずに問い直す
「だから酒で勘弁してやるって言ってんだよ!」
少年はそう吐き捨てるとそっぽを向いてしまった
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