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カイはソラに飛び掛かろうとしている魔物に横から切り付ける
魔物はすでに予備動作に入っていた状態だったのでカイの攻撃は躱すことができずに脇腹辺りを深く切り裂かれた
「……戒めて…」
衝撃で吹き飛びそうになっている魔物をイリスが氷で捕獲する
「これで終わりだぜ!!」
その隙にレイドは槍を自分の手でグルグルと回し、遠心力の力を加えて思いっきり横に薙払う
槍の刄は的確に相手の首を捉え、まるで豆腐を切るかのように魔物の首が宙を飛んだ
「そこまで!!」
そこでルカからの終了の言葉が部屋に響く
「これで試験は終了だ。合格の有無は後日伝える。今日は解散だ」
「「ありがとうございました!!」」
荒れた息をそのままにカイとソラは深く頭を下げるとレイドとイリスを連れて部屋を出ていった
―――――――――――――――
「つ、疲れたよ~~」
部屋を出てしばらく歩いた所で緊張が解けたのかソラはそう言いながら壁を背に座り込んでしまう
「結構あの魔物強そうだったもんな」
カイはソラとレイドの姿を見ながら呟く
大きな傷こそないが二人とも所々に爪や牙などの裂傷が走っていたからだ
「お疲れさま。二人とも中々のできだったぞ?」
すると、そんな二人の背後からねぎらいの言葉が掛けられた
「「師父!!」」
二人の師父であるロウだった
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