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「絶対とはいかんが高確率で合格は決まったはずだぞ」
ロウはまるで自分の事かのように笑みを浮かべながら言うと二人は互いを見合って笑った
「ところで……」
ロウは後方のレイドとイリスに視線を向ける
「お前達の護衛獣を紹介してこれないか?随分大きな力を持ってるみたいだが…?」
「えっとなら先に中庭に行っていいですか?エリサもスイもいますし」
「かまわんよ」
カイの言葉にロウは快く頷くとロウを加えた五人は中庭へと歩を進めた
中庭の中心に鎮座する噴水
そこにエリサとスイをメンバーに加え、カイとソラが召喚した二人の紹介をしていた
「えっと、俺の護衛獣のイリス。種族は多分間違ってなければ“白銀氷界”の雪女だと思う」
「(こくり)」
カイが確認するようにイリスを見ると小さく頷いてそれを肯定した
「ボクの護衛獣はレイド。種族は……」
「俺様は“精英霊界”の上級吸血鬼(ヴァンパイア)だ!
んな事より人間!さっさと俺様を元の世界に送還しやがれ!!」
レイドはソラの言葉を遮って自分の事を簡潔に話すと再びソラに食って掛かった
「ま、まあまあ落ち着いてよ…」
「これが落ち着いていられる訳ねぇだろうが!!何勝手に俺様を人間の護衛獣にしてやがんだ!!!」
けれど、レイドは落ち着く筈もなくさらに声を荒げて抗議をソラにぶつけた
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