考察一:状況の変化

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かくゆう自分も今は生徒の一人な訳で、どうしてこんな学校にいるのか自分でも理解に苦しむ。 そんなこんなで始業式の今日。また一人新たな校長が来る訳だが―――― 「センセーは何日で辞めるんですかぁ~?」 ステージに立った新校長はのっけから野次を受けていた。 その発言で周囲は奇声のような笑い声とノイズのような指笛を鳴らし、女子達の輪からは同時にチンパンジーのようなパンパンと手を打ち付ける音が響く。 もはや見慣れた光景に、自分は校長の反応しか気にならなかった。 歴代の校長は、この洗礼に怯えるばかりだったのだが、 ゴッ―――――― その音が響いた瞬間、皆の顔は豆鉄砲を喰らった鳩のようだった。
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