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肌冷えがする夜窓から
空を見上げると
きらきらと銀に
輝く半月に
俺は手を伸ばす
こんなに近くに見えるのに掴めそうで
掴めないもの
俺には護りたい存在がいる…だけどこれは恋なのか?
闇に放った問い掛けはそのまま呑まれ消えてゆきため息を吐いては心にかかる雲が増えてゆく
時の砂はこぼれ落ち
消えて無くなる
星達はキラキラと当りを照らしその真ん中で優しく微笑む半月
俺にとっては多分大切な人だけど…はっきりと自分の気持ちが解らない…
月に問い掛け
消える言の葉…
晴れぬ思いに霧がかかる
ただ月は恋の道に悩む旅人を優しく闇に迷わぬよう見届けるだけ…
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