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「なぁ、さっきから何怒ってんだよ」
「怒ってないもん」
「それが怒ってんだろーが」
「怒ってないの!」
「‥‥あっそ」
先ほどから、彼女は何故かご機嫌ななめ。
理由を聞こうにも、怒ってないの一点張り。
どうしたもんかね。
このままだと、せっかくの休日も無駄になってしまう。
俺はソファに座り直し、雑誌の表紙をめくる。
「ねぇ…」
「ん?」
「私のこと好き?」
隣で小さくなった彼女。
やっと口を開いたかと思えば、こんな質問。
これは、少し遊ぶに限る。
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