習志野の猛者達

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4月の桜咲く日… 千葉県習志野市にある習志野駐屯地では寡黙な戦士達が激しい訓練に励んでいた… ダダダッ! ターン!ターン!ターン! 歩きながらM4A1を構え、次々に的を撃ち倒す黒装束の戦士達… 彼等は特殊作戦群の隊員達である。空挺レンジャーの中から選抜された選り抜きの隊員達は淡々と的を倒して行く。 横ではSIG226を構えた隊員が走り込んで来たかと思いきや見事な前回り受け身をして次々と的を倒して行く。 パン!パン!パン!パン!パン!パン! 華麗なダブルタップを見せた隊員は再びM4A1を手に取ると射撃を続けた。 「撃ち方やめ!」 一人の幹部自衛官がメガホン片手に射撃中止を命じた。襟には二等陸尉の階級章が付いている。 「なかなかの腕前になって来たな。まだまだ練度は上がるだろうから引き続き演練するように。」 「分かりました。」 「よし、間もなく昼食だ!しっかり食べるようにな!」 バッジ付きの陸曹長の階級を付けた隊員が他の隊員達に威勢の良い声で号令をかける。 「先任、昼からの格闘の用意は出来てるかな?」 「ええ、中隊長も来られるようです。」 「了解。武器しまうぞ。」 「分かりました!」 16人の隊員達は汗だくになりながら隊舎へと向かって行く。
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