プロローグ

2/2
3人が本棚に入れています
本棚に追加
/8ページ
恨み、憎しみ、怒り…… それらは矛先をあらぬ方向へ向けては、なにかを傷つけ、自害し、無差別な破滅を生む。 世界は、神は…いったい何を望み、大きな破滅へ導いては、更なる誕生を求むのか。  誰も疑問に思ったことはなかった……触れずにいた。 誰もは興味を持たず、持ったとしても、どうにかなる問題ではなかったからだ。 ただ… 興味を持たずとも、一つの疑問を抱え、後に戦いへと導かれる者たちが、知られずとも存在していた。 生まれ持った力と信念… 戦いに今立たんとする少年は、焔のような熱い瞳と長い髪。 その獰猛さが丸みを帯び、優しさを覚え始めるのに、然程時間は必要ではない。   焔のガーディアンに   栄光あれ……  
/8ページ

最初のコメントを投稿しよう!