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恨み、憎しみ、怒り……
それらは矛先をあらぬ方向へ向けては、なにかを傷つけ、自害し、無差別な破滅を生む。
世界は、神は…いったい何を望み、大きな破滅へ導いては、更なる誕生を求むのか。
誰も疑問に思ったことはなかった……触れずにいた。
誰もは興味を持たず、持ったとしても、どうにかなる問題ではなかったからだ。
ただ…
興味を持たずとも、一つの疑問を抱え、後に戦いへと導かれる者たちが、知られずとも存在していた。
生まれ持った力と信念…
戦いに今立たんとする少年は、焔のような熱い瞳と長い髪。
その獰猛さが丸みを帯び、優しさを覚え始めるのに、然程時間は必要ではない。
焔のガーディアンに
栄光あれ……
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