夏の思い出

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俺は美月や玲や諷音達と教室の机を囲んで弁当を食う。 「もぉーひどいじゃないですか!!先輩。あの後、職員室に行って、マットラーイン・フォストマンさんいますかって言ったら先生方から哀れみの目で見られちゃいましたよっ!」 と諷音は頬を膨らませながら言う。 うわーその光景、目に浮かぶわ。 ほんとお気の毒に・・・まぁ、俺がやらせたようなもんだけど、 「知るかっ、信じるような脳を持ち合わせてるお前が悪い!」 と俺は吐き捨てた。 「という事は先輩は私を騙したんですね、いや、騙してしまったのですね!?もしくは、騙さざるをえなくなってしまったんですね!?」 と同じような事を三回繰り返す。 言い直す意味は全くないと思うぞ。 「まぁ、終わった事はしょうがないのでもういいです。でっ和泉先輩はその転校生さんとはどういう関係なんですか?」 と諷音が聞いてきた。 こいつも急に切り替えしてきやがったな!! 風紀委員で流行ってるのか!?この鋭角の切り替えし、 てか諷音どんなだけあっさりなんだ。 一生分くらいの恥を終わったことで済ませるか!?まぁ、俺に損はないしいいか・・・ 「えーとかくかくしかじかで・・・」 「かくかくしかじかじゃ分かりません。」と諷音に忠告される。 え!?普通これで伝わるんじゃないの?小説なら・・・ しょうがないので俺は全部話した。 (てかどうせ省略するなら「かくかくしかじか」なんて入れなきゃいいじゃん。とは突っ込まないでください。)
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