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と当時の俺はとても無鉄砲に言ったが
“死”という始めて出会う言葉に対して何を言えばいいのかわからず暗くなってしまった。
しかし、彼女はそんな俺をさとりすぐに明るい顔になり、
「お前じゃないよ!私には暁朱莉〔あかつきあかり〕って名前があるの。あなたは?」
と彼女は真っすぐな視線で顔を近付けて言う。
「虎白･･･和泉虎白（いずみこはく〕!」
と俺は少し詰まりながら答えた。
俺が答えた瞬間、川原の向こうから
「こはくー。どこー？」
と母さんと父さんと思われる声が俺を呼んでいる。
「じゃあね、虎白君･･･」
といった彼女の顔は叉少し暗くなっている。
「あぁ。」
と言い残しそのままその場を去ろうとしたが、
どうしてもその顔が気になって立ち止まり振り返って
「また･･･また、一緒にここで花火見よう!!」
と大声で叫ぶと
彼女が喜ぶ姿見えた。
そして彼女も大声で
「うんっ!」
と答えてくれた。
翌日、学校で暁朱莉という子を探したが見つからなかった。
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