夏の思い出

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「おはよう和泉君、西野さん。」 セミロング程の長さの髪を少しカールした天然っぽさを漂わす女子生徒に声をかけられる。 「おはよっ美月〔みづき〕。」 と玲が普通に挨拶をかわす。 なんか普通に挨拶してもつまらないから・・・ 「やぁ、おはよう、みーちゃん。」 と俺が微笑んで言った瞬間 ボッという効果音がして美月の顔が赤く染まり、俯く。 ほんとに真に受ける奴だな。 「おーい、冗談だぞー」 と俺が声をかけると さっと血の気が引き、さっきまでの美月に戻った。 ここまで一瞬で変わると顔を赤く染めた事の方が演技のようにも見えるぞ。 「こういう事は、ほんとにやめて下さい。恥ずかしいので・・・」 ともとの冷静な顔で言う。 まぁ、この言い分を聞く限り演技ではないらしいけど・・・ こいつも幼馴染で同じクラスの日向美月〔ひゅうがみずき〕 風紀委員をやっているが天然なところがあり、少しぼけているが性格は親切で優しい。でもってさっきの通り冗談が通じない。可愛いというより綺麗と言うほうが合っていると思う。クラスでも人気者だ。 「そういえば今日、ウチのクラスに転校生がくるらしいですよ。」 と美月が思いだしたかのように言う。 まぁ実際思い出したんだろうけど・・・ 大体、こういう展開ってよくあるが、どこから仕入れてんだか・・・ それにしても転校生かぁ。この時期に来るのは珍しいな。普通、学期の初めとかが多いのに・・・ まぁ、SOS団とか出て来たらめんどいから超能力者じゃなかったら誰でもいいか。 これも§†はる†§さんに書いてもらいました!!image=174842358.jpg
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