夏の思い出

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赤城学園は創立10年の割と新しい校舎で名の通り城のように馬鹿でかく、門のレンガから赤は来たらしい、赤城祭以外は普通の高校と変わりないが、この赤城祭がもの凄い。 毎年、11月に行われる文化祭のようなものなのだが生徒は一ヶ月前から準備を始め、十日前から授業はなくなり準備だけになる。 何故そんなに文化祭に力を入れるのかと言うと・・・これが何故か成績に入るんだよね・・・ 一番の売り上げのクラスの成績は他のクラスと比べ馬鹿みたいに高い、だからみんなめちゃめちゃ頑張るまぁその話はそのときになったときにまた・・・ 俺と玲が教室に入ると2人の男が俺のほうに来て連れて行かれた。 てか拉致られた。 2人が俺の肩に持たれかかってきた。いやぁ、正直重い。 「なんだ海〔かい〕、涼斗〔りょうと〕。」 と俺がうざがって言うと、 「相変わらず西野と仲がいいな。虎白。」 と海が言う。 こいつは佐東海〔さとうかい〕。 俺の親友でサッカー部に所属している。 顔も美形でもてる。性格は少し短気で、ムードメーカー。 「そういや日向とも朝、話してたよな!どっちが本命だ!?」 と涼斗が言った。 山桐涼斗〔やまぎりりょうと〕。 学級委員長をやっていて、俺と同じで部活には所属していない。 性格も温厚でみんなのまとめ役、 眼鏡が似合っていて成績はかなりいい。 「別にどっちとも何もねぇよ!」 「嘘つきやがれ!!あんだけ仲良くて何も無いわけないだろ。」 と海が言って涼斗もうなずいている。 何も無いわけないって言われても何も無いからしょうがないだろ!! 確かに玲とか美月とは仲いいけど、全然そんな関係じゃない。 でも周りからはやっぱそういう目で見られるのか。 「あいつらはただの友達。てかお前らはただのバカだし。」 と俺ははぐらかして答え席に着く。 こういう言葉、言うとなんか偉くなった気になる。
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