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…もう、私には日常すぎて感情は一つもわかない。
ただ、痛い。 髪が抜けてしまうじゃない… そんな冷静さだけ。
そこからは、いつものことだ。
殴る、蹴る。 私だけならず、その辺のものを投げ散らかし、終いには襖や障子をボロボロにする。
二度は直したが、もう直すのをやめた。
どうせまたキレイに直った襖や障子を、骨組みから壊してしまうのだから。
だから、この家は、ボロボロだ。 中に友人を入れることも止めてしまったから誰も知らないだろうけど、入ったらきっと驚くに違いない。
私の眼鏡も、何度作り直したことだろう。
もう、作るのを止めた。
どうせ、また壊されるのだから。
夫は、理不尽なことを言いながら私を殴る。蹴る。
もう、どうでもいいような気がした。
いつからこんなことになったんだっけ。
何で、私はこの人といるんだっけ。
たまに、究極まで行くと私は笑いたくなってしまう。
夫は、所謂DV<ドメスティックバイオレンス>だった。
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