第十八章~回復~

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「奈央子さん?」 「っえ?」 「どうか、しました?まさか、まだ治ってないとか??」 「ううんっ、体調はもう大丈夫!」 「絶対ですか?」 「うんっ」 「なら、良いです」 「…………」 (年下相手に、こんなにトキメクなんて…) 「ア~ネ~ゴ!!」 「はっい!」 「妄想世界、入んのも良いですけど――会社の時間ですよ?」 「っっっ!?本当、急がなきゃ!ほら、黒沢君ももう起きなきゃっ!朝ご飯、食べれなくなっちゃうよ?」 「はいっ」 「……ちょっと、何が可笑しいのょ」 自分を見つめ、声を殺すようにして笑う明彦に、奈央子は口先を尖らせた(とがらせた)。
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