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「奈央子さん?」
「っえ?」
「どうか、しました?まさか、まだ治ってないとか??」
「ううんっ、体調はもう大丈夫!」
「絶対ですか?」
「うんっ」
「なら、良いです」
「…………」
(年下相手に、こんなにトキメクなんて…)
「ア~ネ~ゴ!!」
「はっい!」
「妄想世界、入んのも良いですけど――会社の時間ですよ?」
「っっっ!?本当、急がなきゃ!ほら、黒沢君ももう起きなきゃっ!朝ご飯、食べれなくなっちゃうよ?」
「はいっ」
「……ちょっと、何が可笑しいのょ」
自分を見つめ、声を殺すようにして笑う明彦に、奈央子は口先を尖らせた(とがらせた)。
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