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(ありがとぅ…黒沢君)
そんな彼の後ろ姿を眺めながら、奈央子はふと――ベランダから外を見下ろした。
会社に向かうであろう、人の姿がチラホラと確認出来る。
体調は万全だ。
特に、気分が悪いわけでも…フラ付いてもいない。
これも――明彦がずっと……看病をしてくれたお陰だろうか?
奈央子は優しい眼差しで、彼の姿を自分に映した。
少しずつではあるが…確実に変化してきている、お互いの気持ち――。
それが、恋なのか?
これが、恋なのか?
……運命の日は、やってきた。
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