第二十五章~真実~

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「ぉ、はよぅ」 「あ――ぉ、はょぅ…ございます」 運が良いのか、悪いのか……次の日の朝一番から、二人はエレベーターの中で顔を見合わせた。 「…………」 「…………」 ――沈黙が痛い。 二人だけしかいないエレベーターで、奈央子にプレッシャーが走る。 「……本当に、出てったんだね?」 「ぇ?」 「まさか、本気だとは…思わなかった」 「…………」
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