第二十五章~真実~

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                「――ごめんね」 「へ?」 急に声を掛けられ、明彦は間抜けな声を上げた。 「昨日…怒らせる事、言っちゃったみたいで――」 「…ぃぇ」 「ちょっと、話があるの。これから給湯室まで来てもらえない?」 「は、ぃ」 意味深な彼女の表情に、明彦は心配そうに答えた。 「どしたん、ですか?」 「えっ?」 「何か――深刻そうにしてるから」 「あぁ…ごめん」 「…………」 給湯室で押し黙る奈央子に、明彦が話し掛ける。
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