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「…………」
「…先輩?」
自分の話を、親身になって聞いてくれていた先輩は――急に押し黙った。そんな彼に、後輩は不安げに語り掛ける。
……が、そんな明彦など無視するかのように――立花の目線は明彦を疑うかのような眼差しで、彼を見据えていた。
「黒、沢?」
「はい」
「まさか…とは、思うんだけどな?」
「はい?」
「いやっ、そんな事は絶対にない!――…と、思うんだが…」
「?」
立花は今までの明彦の話から、一つの選択肢に辿り着いた。しかし――その選択肢は、余りに信じがたいモノで…‥。
《そんな事があるはずがない》
立花は恐る恐る…その疑問を投げ掛けた。
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