第二十八章~好きな女~

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「――ぉ前の、今話してる女って……゛野田 奈央子゛…さん?」 「ぁ」 「違う、よな?」 「…………」 キッパリと、今すぐに否定しない男。 その事実が、立花の疑問を正確なモノにした。 「…本当にか?」 「……は、ぃ」 「がぁぁぁ~っっっ!!」 思わず頭を掻き毟った(かきむしった)。 「何でまた、アネゴなんだっ?他にも、社内に可愛くて若い子なんて数えきれない程いるだろうが!?」 「…………」 「何も、十歳も年の離れた女の事気にしてるなんて――お前、どうかしてるぞ?」 「…………」
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