第二十八章~好きな女~

8/8
前へ
/264ページ
次へ
立花は、明彦に助言するように語り掛けた。 普段はおちゃらけているが、やはり年上の先輩だ――いざという時には、男になる。 「…………」 明彦は、彼女に言われた言葉をもう一度…思い出した。 『何の為に一緒にいるのかわかんないのに…ぉかしいよ』 ――今、ハッキリとわかった。 《自分はこれから先も、彼女と一緒にいたい》 その気持ちに、嘘偽りはない…。 「……俺、奈央子さんが…好きですっ」
/264ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2272人が本棚に入れています
本棚に追加