第三十一章~違和感~

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普通に会話している、笑っていられる。 奈央子にはそれが嬉しかった。 (ゃっぱ黒沢君って、喋りやすいな) 「それで、その時の会話……もぅ一度、再現してみません?」 「は?」 彼の一言は、余りに唐突だった。 「何、それ」 「ゃ…だから、あの時をもう一度再現――?」 (前言撤回) 「何で?」 「懐かしいじゃないですか」 「確かに懐かしいかもしんないけど、する必要…あんの?」 「……ぁ、ります」 (あるんだ)
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