第三十三章~告白~

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「…で、も?」 「考えて、くれるんでしょ?……俺との、事――」 「…………」 「…………」 「考えない――って言ったら?」 「奈央子さんは、そんな無責任な人じゃないって…わかってますょ」 「…………」      ●心の声● 『何か、私の事“何でも熟知してますっ”みたいで…ムカつくんだけど』 『よしっ!ちゃんと言えたっ』 『……でも、こんな告白初めてだから――正直、凄くドキドキしちゃった…』 『……こんな告白なんて、今まで付き合ってきた彼女にもした事ないから――凄ぇ、緊張した。俺…変じゃなかったよな?』 『黒沢君も、男の子なんだぁ…』 『奈央子さんに、伝わったよな?俺の…気持ち……』 『明日から、お互いに意識しちゃったりして――「あっ、すみません!」「ううん、大丈夫」「っあ!」「…ぁ」「…………」――なんてっ!二人とも顔、真っ赤にさせちゃったりしてっ!』 『…………』 『恋って……ゃっぱ良いねぇ』 『…また、どっか行ってるし』
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