第三章~結婚~

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「そぅ、一緒の時間を過ごすようになって――結婚の事も含めて、将来の事……考えるようになったんじゃないかな? 『これからどうしよう?』 『早乙女さんとの事、どうしていこう?』 ――って。 だからね、待ってあげよ? 待ってる時間だけ、ツライとは思うけど…それだけ真剣に、早乙女さんの事を考えてるって事だから…‥‥」 「――野田さん」 「ね?」 「はいっ!」 加奈は満面の笑顔を、奈央子に浴びせた。 「やっぱり、野田さんに相談して良かったですっ」 「ぇ?」 「頼りになります!一人だったら、絶対に駄目な方向ばかり…考えてたと思うから――」 「…………」 「ありがとうございました!」 「ぅん」 「また…相談しても、良いですか?」 「良いよ」 「それじゃ、失礼しますっ」 「は~い」
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