第三十五章~今頃ライバル!?~

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「……黒沢、君…なの?」 「そうですけど?」 (……嘘…) 「先輩?」 「――ぁ、ぅん…ごめん」 「どぅ…思います?」 (その名前を、他の誰かから聞くなんて…) 確かに、明彦はルックスも良い。 甘いマスクで、年上のお姉様方を虜にしそうだし――いざという時は男らしいし…声も良い。 自分以外の他の女性が、彼に好意を持つのも……仕方ない。 奈央子は、動揺する気持ちを必死で抑えた。
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