第三十五章~今頃ライバル!?~

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(…――ぃ、ま…何、言おうとした?さっき、何て…言った??) 奈央子は知らず知らずの内に、明彦の存在を真名美の中から必死で消そうと――とんでもない事を、口走っていた。 (……ゃ…だ…) 「先輩?どしたんですか??」 (こんなに……ァタシ…“キタナイ”) 「良いんじゃ…なぃ?」 「ぇ?」 奈央子の口から飛び出したのは、気持ちとは裏腹の…言葉だった。 ――本当は、そんな事言いたくないのに……自分自身の汚い部分が、許せなくて――それを、どうしても…否定したくて…‥‥。
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