2272人が本棚に入れています
本棚に追加
「先輩…大丈夫ですか?」
心配した博美、その他の後輩達が、奈央子の状態を不安に感じ――給湯室へと駆け付けてきていた。
「何か、あったのか?野田君…君らしくもなぃ」
坂口部長の声がした。部下を心配し――不安で見にきてくれたのだろうか?
「……部、長」
「大丈夫か?」
「…はぃ」
他の部署の野次馬達も、奈央子の落ち着きに安心と――少しの落胆を残しながら、その場を去っていく。
彼女のそんな姿を黙って見ていたかのように…沈み掛けた陽の光は、容赦なく窓の隙間から差し込んでいた。
最初のコメントを投稿しよう!